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スターバックス誕生の経緯!コーヒー豆販売店からカフェスタイルになった理由!

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今回はスターバックスの誕生の経緯についてお話させていただきます。

スターバックスはコーヒー豆販売店として誕生しました。その後、スターバックスは様々な経緯を経て、カフェスタイルになっていくのですが、現在のスターバックスの誕生と言えば、このカフェスタイルになった時のことを指すかと思います。

 

スターバックスの誕生の経緯を知ると、よりスターバックスという存在が明確になり。さらに楽しいスターバックスライフを過ごせるようになるかと存じます。

 

 

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スターバックスはコーヒー豆販売店として誕生した

スターバックスは1971年にコーヒー豆販売店として誕生しました。

当時、アメリカは第二次世界大戦中はコーヒーを飲むことで兵士の士気が上がることから、コーヒーは軍に徴用され、一般の方々はコーヒーの入手が困難になりコーヒーを薄めて飲む文化が広まりました。戦争が終わっても、薄いコーヒーに慣れてしまったアメリカ人は、インスタントコーヒーが普及したことも相まって、国内のコーヒーの味の質は低下の一途をたどっていました。

 

そんな中、スターバックスは高品質なコーヒー豆を取り扱い、人々の嗜好が高品質に向かったこともあって、スターバックスのコーヒーは支持を獲得していきました。

詳しくは⇒スターバックス誕生の経緯!最初はカフェではなくコーヒー豆販売店だった!

 

コーヒー豆販売店として成功を収めていたスターバックスでしたが、ハワード・シュルツ氏(後のスターバックスCEO)がメンバーに加わったことで、スターバックスは現在のようなカフェのスタイルになっていくのです。

 

スターバックスがカフェスタイルになった経緯

ハワード・シュルツ氏は家庭雑貨を販売する会社に勤めていましたが、スターバックスに惚れ込み入社。シュルツ氏はスターバックス参加から1年目の1983年春にに国際家庭雑貨ショーに出席するためイタリアのミラノに訪れました。

 

イタリアには多くのエスプレッソバーが軒を連ねています。シュルツ氏は、エスプレッソバーでお客さん同士が仲良く会話を交わし、確かな腕を持ち尊敬の念を抱かれるバリスタの様子を見て、スターバックスが「顧客との絆を見逃している」という問題意識を持ちました。

 

また、イタリアのエスプレッソバーで初めて「カフェラテ」を飲んだシュルツ氏は「これをアメリカに伝えるのは私の使命だ」と悟り、スターバックスの高品質なコーヒー豆でエスプレッソドリンクを作り、地域の人々が交流するための場所を提供することを構想するようになりました。

 

カフェスタイルが反対された理由

そんなシュルツ氏の構想は却下されました。

創業メンバーからすると高品質なコーヒー豆を販売する事業がしたいのであって、コーヒーを飲むのに立ち寄るような店にしたくないという考えがありました。また、他のカフェやレストランと同じになってしまうことも警戒していました。

 

「ひとつひとつの段階は合理的に見えても最後はコーヒーのルーツまで見失うことになる」

 

こういった反対理由はある種的を得ていました。後にスターバックスはコーヒーの質を見失い、マクドナルドよりもコーヒーの満足度が低いという結果が出ました。しかし、こういった危機もなんとか乗り切ることになり、そういった経緯で誕生したコーヒーがあるのですが、それはこちらの記事でお伝えさせていただいております。

詳しくは⇒スタバのドリップコーヒー|パイクプレイスローストについて|1号店の名前がつけられている! 

 

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イルジョルナーレを自分で作る

シュルツ氏は1年間説得を続け、店の一角に試験的にエスプレッソバーを設ける許可を得ました。シュルツ氏いわく、アメリカではカフェラテが提供されたのは、この時が初めてだそうです。

結果的に、約400人のお客さんが訪れる程の大盛況でしたが、事業の拡大には反対されました。そこで、ハワード・シュルツ氏はスターバックスを辞めて、「イル・ジョルナーレ」作ります。

 

イル・ジョルナーレは1986年4月に一号店が誕生しました。イル・ジョルナーレでは本場イタリア風のコーヒースタンドを再現しようと試みました。最初のうちは、何もかもイタリアに寄せていました。流す音楽はオペラ、メニューはイタリア語、そして椅子席は設置しない。

しかし、オペラがうるさいなどと苦情が入ったり、イタリア人と違いゆっくり過ごすことを好んだアメリカ人が椅子を欲しがったりとアメリカの人々にはフィットしない面もありました。お客さんの要望に応じて、サービスをマイナーチェンジしていき、オープンから6ヶ月も経たないうちに、1日1000人以上のお客さんが訪れるようになりました。

 

オープン前は「レストランと一緒になるのでは?」という懸念もありましたが、それまではエスプレッソを提供する店はあったものの、高品質なエスプレッソを素早く提供する店は他にありませんでした。

お客さんのほとんどはオフィスビルで忙しなく働くビジネスマンだったので、そういった方たちにとって時間の合間に利用でき、美味しいエスプレッソドリンクを提供してくれるイル・ジョルナーレは重宝する存在だったと言えるでしょう。

 

スターバックスはイルジョルナーレ

一方その頃スターバックスでは、創業者のジェリー氏は、ピーツ&コーヒーティー買収に乗り出しており、もう一人の創業者であるゴードン氏はほかの事業に専念したいと考えておりました。そこでスターバックスを売却することを検討していたのです。

 

【関連】スターバックスの祖「アルフレッド・ピート」とは?「ピーツ・コーヒー&ティー」の誕生の経緯!

 

 

そこで、シュルツ氏はスターバックスを買収することにしました。1987年8月スターバックスはイル・ジョルナーレによって買収されました。スターバックスという社名の方が、広く人々から認知されており「スターバックスという名前は、独特で神秘的な、しかも純粋にアメリカ的な雰囲気」であるということから、イル・ジョルナーレはスターバックスになっていったのです。つまり現在のスターバックスは「イル・ジョルナーレ」他ならないのです。

 

シュルツ氏は一度自分の意見を受け入れてもらえずスターバックスを辞めましたが、自分の会社を育てて買収するという形でスターバックスに戻ってきました。辞めた会社に買収して戻るというのはなんともスケールの大きい、ロマンチックなエピソード。

 

 

スターバックスは生粋のアメリカ生まれのカフェである感じがしますが、実はイタリアの文化の影響を受けて誕生したカフェなのです。

スターバックスの誕生はコーヒー豆専門店として生まれた経緯と、カフェとして生まれたという2つの誕生の経緯があります。イル・ジョルナーレがスターバックスになっていったことから、現在のスターバックスの誕生を指すとするなら、カフェとしての誕生した時の方を指す方が適切(?)なのかなと思います。

 

【関連】

スターバックス特集ページ!

 

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