スターバックスのコーヒー豆は、真ん中より少し下の方に丸い窪みがある袋に入っています。これはフレーバロックと言うもので、これがなければスターバックスは店舗を拡大することはできなかったでしょう。
今回はこの「フレーバーロック」とは何かということと、その果たした役割をお伝えさせていただきます。
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フレーバーロックとは
フレーバーロックは、スターバックスのコーヒー豆を入れるバルブ付きの真空パックの袋です。表から見ると丸い窪みがあります。これはバルブが付いているからです。窪みを裏から見ると下記のような感じになっています。
コーヒー豆は非常に繊細で、空気や湿気によって味が変化してしまいます。この袋は、コーヒー豆にとっての外敵を遮断し、酸化を防ぎ風味を保つことができるのです。
また、このように高い気密性を誇る袋だとコーヒー豆が発するガスによって、袋が破裂してしまう場合もあるのですが、フレーバロックの場合はコーヒー豆が発する二酸化炭素だけは外に抜くことができるという特殊なパッケージなのです。
この袋によってスターバックスのコーヒー豆の鮮度を保つことができ、それによってスターバックスの店舗の拡大の成功につながったのです。
フレーバーロックが果たした大きな役割
スターバックスが店舗を拡大するのに問題を抱えていた
1990年頃、スターバックスは店舗数を拡大しようと計画をしていました。その計画は、とある理由からコーヒー業者の間では失敗すると囁かれていました。
アメリカは広いです。もし全国規模の展開となると、コーヒー豆を運ぶ際に新鮮さが失われてしまうという問題がありました。
そのため当時は、コーヒー豆は販売店を焙煎工場の側に置き、コーヒー豆は狭い地域で売ることが常識とされていたのです。
フレーバーロックが解決
その問題を解決したのが「フレーバーロック」でした。元々は卸売専用に使用していた袋にヒントを得たのがきっかけでした。
このフレーバーロックのおかげで焙煎工場から何キロも離れた店に、鮮度を保ったままコーヒー豆を送ることができるようになったのです。それによって、街に店が開店するたびに焙煎工場を建設する必要がなく、全国にスターバックスの美味しいコーヒーの味を届けることができるようになったのです。
コーヒー豆の袋についている丸い窪みは、ただのデザインと思っていましたが、知っていくとドラマがあって面白いです。スターバックスはフラペチーノなどのドリンクだけでなく、ストーリーを知ることも楽しみのひとつだと思います。
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