今回はカプセルコーヒーメーカーで使用されるカプセルがなぜ、挽きたての美味しさを保つことができるのかをキューリグを例にお伝えします。
そこには窒素という物質が関わっており、知ることにより、カプセルコーヒーメーカーをアカデミックに楽しめるようになるかと存じます。
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カプセルコーヒーメーカーとは
カプセルコーヒーメーカーは、通常のコーヒーメーカーと違って、コーヒー粉などを用意するのではなく専用のカプセルを使用してコーヒーを入れます。
カプセルをセットして、ボタンを押すだけで簡単に本格的なコーヒーを作ることができます。使用後にカプセルを捨てるだけでよいので、手間もかからないのが魅力です。
実際に飲んでみると、味のクオリティはとても高く、淹れたての味わいを楽しむことができます。 カプセルコーヒーメーカーで淹れると、本格的な味わいのコーヒーを楽しむことができるのは、どういった理由からなのでしょうか？
なぜ、美味しいコーヒーを淹れられる？
なぜカプセルコーヒーのカプセルはどうして本格的な味のコーヒーを楽しむことができるのでしょうか。
まず、美味しいコーヒーを淹れる条件として「焙煎したてのコーヒー豆を使い、淹れる直前に粉を挽くこと」は必須だと思います。
コーヒーを淹れるには「焙煎」というコーヒー豆を焼く工程があります。焙煎したコーヒー豆は放置しておくと、酸化が進み風味が失われます。
また、コーヒーを淹れるにはコーヒー豆を粉状にする必要があります。コーヒー豆は粉にすると酸素と結びつき、酸化はさらに進み豊かな風味が失われていきます。
実際に飲めば、挽きたてとコーヒー粉で放置したものは、味に雲泥の差があります。これはコーヒー通でなくても、全然違う！とわかるレベルです。
ですので、美味しいコーヒーを作るには外気と触れさせるのを避ける必要があるのです。
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窒素によって美味しさを保っている！
カプセルの場合は、豆を挽く瞬間から、パッケージングするまで、酸素（外気）を完全にシャットダウンしています。パッケージの中には、酸素を押し出すために「窒素」が充填されています。
「窒素」は不活性ガスと呼ばれる気体です。不活性ガスは、他の物質と接触してもほとんど化学反応することがない物質です。ですので、窒素を充填することで、酸素を追い出し、酸化することがなくコーヒーの新鮮さを保つことができるのです。
真空状態にすればいいのでは？
ここで一点疑問が生じます。
「要は外気とコーヒー粉が触れなければいいだけなのだから、酸素を追い出し窒素を充填しなくても、真空状態にすればいいのでは？」
ということです。
コーヒーにはガスが含まれています。ですので真空パックにしてしまうと、パックが膨らんで袋が破裂してしまう可能性があります。また、そうした自体に対処するために、コーヒー豆のガスが抜いて真空パックにするとしたら、コーヒーの味の質が下がってしまうことでしょう。
ですので、真空にはせずに、窒素に置き換えて新鮮さを維持しているのです。
（画像元:http://www.keurig.co.jp/coffee/）
密封されたカプセルの中は、外側がペーパーで覆われており、中にコーヒー粉が入っております。カプセルコーヒーメーカーにセットして、蓋を占めると針が突き刺さり、そこからお湯を注いでコーヒーを作るというシステムです。
こうして原理を知っていくと、カプセルコーヒーメーカーは「よくできた機械だなー」という印象を持ちます。
また、こういった原理を知ることでカプセルコーヒーメーカーについて理解が深まり、アカデミックで上質なコーヒーライフが過ごせるようになった気になります。
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