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花小金井駅北口徒歩4分のところにある「つの笛」に僕(福永)は来た。
病院が空いてなかったので、カフェでも行くかーと思い武蔵小金井から自転車で
ふらっとこちらの花小金井までやってきて、雰囲気が良さそうなこの店を見つけた。
この店は花小金井に店を構えて30年以上の歴史のある喫茶店で、
店内にはアンティークが多く並び西洋的な雰囲気が漂う喫茶店である。
グランドピアノも置いてある。この店では定期的にコンサートを開催しているらしい。
ちなみに全席禁煙となっている。
席についてメニューを見るとコーヒーだけで21種類もあり、選ぶのに大変迷ってしまう。
こういう種類が豊富でコーヒーにこだわりがある系の喫茶店では、
「コーヒーの味もわからないのになんでこの店来たんだよ…」
と店主の方に思われそうで、どういったのがおすすめですか?というのも怯えて聞けず、自分が飲みたい味ではなく注文した時玄人ぶったと思われないように一番ベーシックな味を選ぶことに心血を注いでいたが、この店ではそんな心配をする必要はない。
ここではメニュー表とは別にコーヒーの味について解説した資料があったり、壁に掛けてある黒板でも丁寧にコーヒーの解説をしている。
おかげで、コーヒーの知識がなくても自分の好みに応じたコーヒーを選ぶことができる。
店員さんも一見、全員気の優しいそうな方たちなので、おそらく直接聞いても嫌がらずコーヒーについて丁寧に教えてくれるだろう。
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コーヒーの解説を見ていると
「深煎りであればある程苦くなる」
という記述があって、僕は苦いコーヒーが飲みたかったのでこの店で一番深煎りのイタリアンブレンド(450円)を注文する。
随所に見られるコーヒーの丁寧な解説から、店主の方の「みんなにコーヒーを楽しんでもらいたい。知ってもらいたい」という気持ちが伝わってくるようで、コーヒーが運ばれてくるのを待ち遠しい気持ちになる。
いかにも高級そうなカップ。
このカップを見ていると思い出すことがある。
確かあれは僕がまだ小学生だった頃、母親が高級なカップをもらってきて「これに紅茶を入れて飲んでみようか?」という話しになり。
母親に「壊しちゃだめだよ」と言われてドキドキしながら紅茶を飲んだため味が全く入ってこず、そこそこいい紅茶を飲んだにも関わらず
「壊さずに飲めてよかった」
という感想を抱いたのを覚えてる。
そんなことを考えならがコーヒーを飲む。
ビターではあるもののマイルドで深みのある味だと感じた。
肩の力がすっと抜けるような落ち着く味である。
美味しかった。
様々なコーヒーの味を楽しみたいけど、玄人っぽい店に入るのに抵抗がある方にはぜひおすすめの店である。
~高橋より~
コーヒーこだわりのお店で抱く「玄人以外お断り」感はとても共感できます。
何故かコーヒーというものは「奥が深い」という先入観があり「知っていないとバカにされるのではないか」という強迫観念が襲ってきます。
このお店ではそのような不安にさいなまれる事が無さそうで味の分からない「カフェこもり」にはとても適したお店のようですね。
高級なカップに入った紅茶のお話は小学生時代の福永くんのお話です。
福永くんは気づいていないかもしれませんが今同じ状況になっても福永くんは同じ感想を抱くと思います。
でも、別にそれは悪い事ではありません。
大切な事は「高級カップ」で飲むコーヒーではなく、「安心して飲む」コーヒーだということですね。