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ドトール創業者鳥羽博道エピソード『700万を騙し取られる』

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今回は、ドトール創業者の鳥羽博道さんが、700万ものお金を騙し取られてしまったエピソードを紹介させていただきます。

 

 

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ドトールはコーヒー豆の焙煎・卸売の会社だった

 

ドトールコーヒーは、現在日本で2番目の店舗数を誇る有名コーヒーチェーンですが、元々はコーヒー豆の焙煎・卸売の会社でした。

 

1962年に誕生したドトールは、はじめの頃は信頼も実績もない名も無き会社でした。そのため、なかなか商品が売れず常に倒産の危機にさらされていたのです。

 

そんな状況でしたが、鳥羽さんの必死の働きが実り、創業から2年も経つ頃には商売は軌道に乗りはじめました。一方で、鳥羽さんは「卸売というのは得意先の機嫌を損ねただけで売り上げなくなってしまう危険性がある」と考え、経営の安定のために喫茶店を開こうと考えたのでした。

 

そして事件は起きる

 

鳥羽さんは、手頃な物件を探していると、新橋に条件の合った店舗を見つけました。友人や知人から700万の借金をして、その物件を買うことにしました。

 

しかし、店の受け渡し直前で相手から契約違反をでっち上げられて、700万を騙し取られてしまったのです。

 

お金を返してもらいたい一心で、相手に詰め寄った鳥羽さん。

すると警察を呼ばれ三台のパトカーから警官が出てきました。そして、鳥羽さんは2人の警官から両脇を抱えられ警察署に連行されてしまったのです。

 

警察は鳥羽さんに「事情は分かりますが、あなたがやられたことは民事で、あなたがやろうとしたことは刑事事件になるんですよ」と言われてしまうのでした。

 

そこで鳥羽さんは、弁護士を雇って700万をだまし取った相手を訴えました。

予想に反して裁判の時間がかかり、費用が続かなくなりそうでした。

しかし、次第に裁判は鳥羽さんの有利な方向に進み、裁判長の勧めもあって相手方はやむなく和解を申し入れてきたです。

 

そして、ようやく和解成立寸前というところで、弁護士がうかつにも

「助かりました。裁判費用が続かないところでした」

と言ってしまったのです。

 

それを聞いて相手方は態度を急変させて、和解を取り下げて裁判を続けると言い出しました。その結果裁判費用が続かなくなって、鳥羽さんはとうとう700万を相手に取られてしまったのです。

 

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その後の鳥羽さん

 

鳥羽さんは、自分を騙した相手も弁護士のことも恨んだそうです。

心がすさんでしまった鳥羽さんは「このままじゃだめだ」と思い、最終的に

『自分が成功して、どこかで私を騙した人物に出会った時に、心から「お元気ですか」と言える自分になろう。もし元気でなければその人を助けてあげよう。』

という結論に至ったそうです。

 

その後、6年かかって700万を返済し、そこからヨーロッパ視察旅行を経て「カフェコロラド」「ドトールコーヒーショップ」などを日本に広めていくのです。

 

まとめ

 

ドトールという有名な企業を設立した鳥羽博道さんでも、お金を騙し取られたことがあるというのは意外な事実です。

しかし、そこから腐らずに、ポジティブな考えを持って前に進んだことで、今のように全国各地にドトールが広がったことを思うと、非常に感慨深いです。

そんな背景を知りながらドトールで過ごしてみると、いつもと違った気持ちになるかもしれませんね。

 

 

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