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イタリアの朝、カフェに訪れた。
イタリアはカフェがとても多い。僕が行ったのはローマだったけれど朝から数軒のカフェがモーニングを行っていた。
しかし、イタリアを含めたヨーロッパというのはいつも物価が高くて困る。どこのお店もモーニングはコーヒーとパンとサラダで800円くらいだった。日本の「コメダ珈琲」ならトーストと卵がついて420円なのに・・・と思った。
ふらふらと道を歩いていると、店外に席があるタイプの安そうなお店を発見したので寄ってみた。レモンとカスタードのデニッシュとカプチーノを頼んで外の席へ着く。
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イタリアで初めて飲んだカプチーノ。甘さがほんのりあって癖が無くとても美味しい。カスタードデニッシュとの相性も抜群。
そう思ってカップを見るとそういえば、と気が付く。
この形式のカップをたまに見る事がある。
どう考えても成人の指は入らず、赤子の小指用に作られた物だろうか?
これはそもそも「コーヒーカップに指を通さない」という発想から来ているらしい。指を通さないと「落としてしまわないか」という緊張や、「しっかり持とう」とする意識の中で背筋が伸びるらしい。
だから、スマートに背筋よくコーヒーを飲む為にあえて指の通らないコーヒーカップがあるのだろう。
さすがカフェの本場ヨーロッパである。
ヨーロッパ人は本当にカフェが良く似合うが、このような細かな違いが外観に表れているのだろう。一つ一つ知識を得て、僕もヨーロッパ人張りのカフェの似合うスマートな男になりたいなあ、と思った。