受動喫煙防止条例などが叫ばれ、ますます喫煙者の方は肩身の狭い思いをしていることでしょう。
米国のシアトルを発祥とするコーヒーチェーンである「タリーズ」は、基本的には喫煙エリアが設けられており、喫煙者の方も快適に過ごせるカフェとなっています。今回は、そんなタリーズの喫煙の取り組みについて紹介させていただきます。
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禁煙にしない理由
タリーズでは病院などの店舗を除き、基本的には喫煙エリアが設けられています。
喫煙エリアは基本的には、ドアで仕切られていており、さらに喫煙エリア内の空気は専用の給排気設備で換気しています。
そのような煙が喫煙エリアから出ないような工夫がされているため、タバコを吸わない人も煙を気にせず過ごすことができます。タリーズでは「喫煙者も非喫煙者もどちらもお客様」という考えに基づき、誰もが快適に過ごせる空間作りがされています。
ターゲットに合わせた店舗設計
タリーズが創業して間もない1999年頃、リピーターの獲得を期待できると考え神谷町などのビジネス街を中心に出店を重ねました。当時のビジネスマンの喫煙率は今よりも大分高いものでした。それは下記の表から伺えることでしょう。
性別・年代別喫煙率推移
参考:最新たばこ情報|統計情報|成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)
喫煙者の多いビジネスマンをメインのターゲットにして店を設計したため、喫煙エリアが設けられるのは必然と言えるでしょう。その結果、タリーズのファンの間では「タバコの吸えるシアトル系コーヒーの店」として認識されるに至ったそうです。
同じシアトル系コーヒーの店で有名なのがスターバックス。
こちらは店内は全面禁煙にしています。日本にオープンしたスターバックスのメインターゲット層は女性でした。禁煙にしている理由のひとつとしては「タバコの煙が苦手な女性のサードプレイスにしたい」などの考えもあってのことです。(スターバックスの禁煙についての取り組みはこちらの記事にて⇒スタバが喫煙禁止の理由!喫煙できるところもある?)
ターゲットの違いによって、喫煙に対する取り組み方は変わってくるようですね。店内の設計は様々な意図が込められています。コーヒーチェーン各社の喫煙に対する姿勢を見ると、それぞれのコーヒーチェーンの性格みたいなものが垣間見えるので面白いです。
ドトールもタバコに対する取り組みはすごいです。時には赤外線スコープで煙の流れをチェックすることもあったそうです。ご興味ある方は、こちらの記事も合わせてお読みいただければ幸いです。⇒「白ドトール」とは?普通のドトールと何が違う?
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