今回はタリーズコーヒーのストローが緑の理由をお話しさせていただきます。
緑のストローといえばスターバックスのイメージが強いと思いますが、実はタリーズの方が先に緑のストローを採用しているのです。
このストローにまつわる経緯を学ぶことによって、より楽しいコーヒーチェーンライフを過ごせるかもしれません!
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ストローが緑の理由とは?
1997年にタリーズの日本1号店が銀座に誕生しました。しかし、予想に反してオープンから3ヶ月経っても赤字という危機的な状況でした。
そこで創業者である松田さんは店の宣伝のため、暇な時間を見計らって自らコーヒーカップを片手に、銀座の街を歩いていたと言います。しかし、当時カップを持って街を歩くというのはスターバックスが一般的だったので、カップを持ってる松田さんの姿を見て、スターバックスに行く人がいたそうです。
松田さんは「手に持ってるタリーズのカップに注目してもらうにはどうすればいいのだろうか?」ということを考えた末に「ストローの色を変えれば道行く人がきっとカップに注目するはず!」と考えてストローを緑にしたそうです。
ちなみに当時は「口につけるものは白くないといけない」という決まりがあったため、保健所との難航する交渉の末に、緑にストローにすることができたようです。
松田さん曰く、緑色のストロー付きのカップを持って街を歩くと周囲の目が明らかに違ったといいます。そして、店にお客さんが増え始めたのもストローを緑色にしたあたりからだそうです。
スターバックスが後追いで緑に!?
ストローを緑にして目立つという作戦は成功を収めました。
しかし、タリーズをストローを緑にしてから半年後、それまでは薄いピンクのストローを使っていたスターバックスも後追いでストローの色を緑に変えたのです。しかも、日本国内のみならずアメリカも含めた全店で。これはタリーズを目立たなくさせる戦術の1つだと言われています。
ストローが緑のコーヒーチェーンと言えばスターバックスのイメージが強い方も多いと思いますが、実はスターバックスよりタリーズの方が先に緑のストローにしていたのですね。
その後スターバックス経由で世界に緑のストローが広まって、イタリアの喫茶などにも緑のストローを使うところが増えていったそうです。
「松田公太」という1人の日本人がストローの色を変えたことで、世界のカフェのストローにも影響を与えるストーリーは、なんだか壮大でロマンを感じます。
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「緑」という発想の根源にあるもの~大学入学の理由は緑?~
ストローを緑にした理由は、濃い色のほうがインパクトが強いと考えてのことだそうです。当時の日本は、ストローの色と言えば、白か薄いピンクだったようなので、濃い緑色のストローのインパクトは非常に大きいものだったと思います。
しかし、何も緑でなくても他にもインパクトを与える色は存在します。それでも、なぜ緑にしたのでしょうか。そこには松田さんへの緑への愛と縁(えん)が関係していると思います。
松田さんは幼稚園の頃から緑色が好きでした。緑のパッケージをしたキャンディーを食べずに大事にとっていたりしたこともありました。
そんな松田さんは筑波大学に入学したのですが、その理由はなんと「緑が好きすぎて(大学が)緑に囲まれてるから」というもの。筑波大学にそんなトリッキーな理由で入学してくる学生は、歴代で松田さんただ1人じゃないでしょうか。
また、松田さんにとって「緑」という色は単に好きなだけでなく運命めいた縁(えん)のようなものがあります。大学のアメフト部のユニフォームも緑、就職した三和銀行のコーポレートカラーも緑、そしてタリーズのロゴにも緑のイメージがあります。
そういった背景から「ストローを緑にしたら目立つ」という発想になったのではないではないかと、私は考えます。
普段ストローに対して注目を向けるということはあまりないかもしれませんが、背景を知ってから緑のストローを見ると感慨深い気分になるのではないでしょうか。
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