ドトールのブレンドコーヒーは220円。これはコーヒーチェーンを始めとしたカフェの中では、かなり安い方だと思います。
だから「安いから雑に作ってるの?質が低いの?」などという疑問を抱く方もいるかもしれません。
しかし、ドトールのブレンドコーヒーは安く提供できているのには理由があって、さらにはコーヒーに対する底知れぬこだわりがあるのです。
知れば知る程、これが220円で飲めるなんてすごいな!と思うはずです。「ブレンドコーヒー」を知ることでよりドトールを楽しみましょう!
- ドトールのコーヒーはなぜ安いのか?
- こだわりがすごい!ドトールのコーヒーが美味しい理由!
- <コーヒー豆へのこだわり~内戦なんぞお構いなし~>
- <焙煎へのこだわり~ないものは作ればいい~>
- <フレッシュローテーション~何杯飲んでも胃が痛くならない!?~>
- <味のチェック~こだわり過ぎて2代目ドン引き~>
- 個人の感想
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ドトールのコーヒーはなぜ安いのか?
ドトールコーヒーの価格が安さには理由があります。ドトールの価格決定に至るプロセスを見ていけば、その安さの秘密がわかるかと思います。
1980年にドトールはオープンしました。当時の日本の喫茶店ではコーヒー1杯の値段が300~400円という中、ドトールは150円という破格の値段でスタート。
当時としては、「そんな値段でやったら絶対失敗する」と周囲から言われる程の非常識な価格設定でした。なぜこのような破格な値段でのスタートとなったのでしょうか。
当時の日本は第2次オイルショックの影響で景気は低迷していました。
それまでの好景気によってコーヒーは誰もが楽しむ必需品のような存在になっていたのですが、ビジネスマンの給料は減少傾向でした。そうしたことにより、コーヒーは経済的な負担が大きい存在となってしまったのです。
そこで、ドトールの創業者である鳥羽博道さんは「毎日飲んでも負担にならない価格はいくらだろうか?ビジネスマンはいくらだったら喜んでくれるのか?」というところから考えて150円という価格を導き出したのです。
そこからはどうやったら「150円で提供できるか」ということを逆算して考えて、機械化をすすめて1人あたりの労働生産性を高めたり、一等地に店を構えることで低単価・高回転で店を回して多くのお客様に来てもらうという工夫をしたりして、不可能と思われていた150円という価格を実現したのです。
つまり、ドトールのブレンドコーヒーが安い理由は圧倒的な努力と愛!これにつきるのです!
ちなみに、ドトールのフードは驚くような原価率だそうです。ジャーマンドックは「いくらだったら買ってくれるだろう?」という逆算から考えて、ほぼ原価で提供していた時期もあるそうです。
こだわりがすごい!ドトールのコーヒーが美味しい理由!
ドトールのコーヒーはこだわりがすごいです。その理由をすると220円で飲めることのありがたさを感じ、220円なのに美味しいということが、よく理解できるかと思っております。
<コーヒー豆へのこだわり~内戦なんぞお構いなし~>
美味しいコーヒーを作る上でコーヒー豆の選定は非常に重要です。
ドトールの豆は世界20ヶ国から調達しています。コーヒー豆の産地は地域指定に留まらず「農園指定」という超ピンポイントな方法で産地を指定します。
ドトールのコーヒーの味を作ったと言われる菅野眞博さんは、自ら21もの国に実際に出向いて味や産地の違いを調べたそうです。しかもちょっと前まで内戦をやっていたところまで行ってしまうというバイタリティの高さ!
時にはコーヒーにまつわる情報を手に入れるために、なかなかコーヒーの情報を教えてくれない現地の人とコーヒーについて熱い議論を交わすことで「お前は熱いやつだな・・・お前になら教えてもいいかも」というような感じで、コーヒーの情報をGetしていい豆を手に入れたりしていたそうです。
<焙煎へのこだわり~ないものは作ればいい~>
コーヒーを作るにあたって、焙煎という豆を焼く工程があります。
コーヒー豆というのは最初は白い「生豆」という状態なのですが、豆を焼くこと(焙煎)で皆さんが目にする茶色い豆の色になり、コーヒー本来の香り風味が生み出されることとなります。
この焙煎という工程はコーヒーの味を大きく作用します。ドトールは「直火焙煎」という手法を用いているのですが、これは本来、大量に豆を焼く際には不可能な手法とされていました。
直火焙煎へのこだわり
ドトールのコーヒーが生み出される時の話し。より理想の味を実現するには「直火焙煎」がよいと考えていたのですが、世界的な文献にも「大量に焼くことは出来ない」というようなことが書かれていました。
また、ドイツにある焙煎機では最先端のメーカーに、「大量に豆を直火焙煎できる焙煎機が欲しい」と注文したところ「そんな非常識な注文は受けられない」という発言が飛び出す始末でした。
通常ここであれば「ないならしょうがないような・・・」というように妥協するのが世の常。
しかし、味にこだわりすぎているドトールは納得できず「ないなら自分たちで作ればいい!」と焙煎機を自分たちで試行錯誤をして作ってしまったのです!しかも、4年もの歳月をかけて!
理想の味を実現するための行動力がすごいです!
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<フレッシュローテーション~何杯飲んでも胃が痛くならない!?~>
コーヒー豆というものは繊細なもので、空気に触れたり温度の変化だったり、ちょっとしたことで味が変わってしまいます。
これは酸化と言われる現象によるもので、味が変わってしまうだけでなく、飲んだら胃を痛くするなどの悪影響を及ぼします。
そういったことを防ぐためにドトールでは「フレッシュローテーション」という独自のシステムを採用しています。
ドトールでは、最も美味しいコーヒーを味わえるように、毎日お店からオーダーがあった分だけコーヒー豆を工場より配送するようにしています。古い豆はすぐに破棄します。
僕は他のコーヒーショップでコーヒーを飲んで胃を痛くすることはあったのですが、ドトールのコーヒーでお腹が痛くなったことはありません。
これは酸化が進んでいない新鮮な豆を使っているからだと言えるでしょう。
<味のチェック~こだわり過ぎて2代目ドン引き~>
ドトールは味のチェックも怠りません。
焙煎する際はコーヒーを釜に入れて焼きます、1日に数度程度、味見するのが普通なのですが、ドトールの場合は釜で豆が焼ける度に焙煎師と呼ばれる方が味見。焙煎師の方々は1日に30杯ものコーヒーを飲むことがあるそうです。
そうして「渋い」「甘い」などとか言いながら一般の人がわからないレベルの調整をしているそうです。
その光景を見た若かりし頃の2代目社長鳥羽豊さんは「 この人たちはヤバイ宗教にハマってる」と思ったそうです。
個人の感想
ドトールのブレンドコーヒーは不快な雑味や渋みが一切ない、丁寧に作ってるのが伺える味。本当にドトールのコーヒーは美味しいです。とにかく実際飲んでいただきたいと切に思います。
ドトールのブレンドは丁寧さが伝わり、また味にも変なクセがなく、さらには低価格で気軽に飲めるということから、馴染みのある存在になりやすいコーヒーだと思います。
僕は東京に住んでいるのですが、以前山形の教習所合宿に行った際にそちらの山形のドトールに訪問したことがありました。
なんとなく「東京が恋しいなー」という気持ちの時に、馴染みがあるドトールに入ってブレンドコーヒーを飲んだら、なんだか家に帰って来たかのような気持ちになったのを覚えております。ドトールのコーヒーは僕にとっては「母親のカレー」のような存在になっているのだなーとその時、思いました。
ドトールのコーヒーはただ安いだけではなく、本当に美味しいと思いますし、美味しい根拠も充分にあります。220円で飲めるのは相当お得だと思いますので、ぜひとも皆さんブレンドコーヒーを存分に楽しんでみてください!
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